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花鳥風月

花鳥風月

一行目がタイトルです。

愚行とは必ずしも地上の者のみが侵すとは限らない。


天とは愚かなもの也。
私を神とすればよいのに
傷一つない完璧を望むこの愚かなものは
微塵の価値もない栄光のみに縋り
砂塵の価値もない善行のみに骨肉を注ぐのだ。

私が総てを壊し崩し
新たな世界を作らんとするに
それを邪魔する愚かものよ。
私は選ばれしもの也。

愚かしい過去でしかないものよ。
私の名を呼ぶがいい。
私に平伏し
私に支配され
私に愛を捧ぐがいい。

天とは愚かなもの也。
私を選ぶ事 それ自体。
愚行也。愚か也。
・・・憐れな。



††††
んー…。
特に意味はないのですが。
こんな野望を抱く人も中に入るのではないかなーという考えから始まり、この詩では実際にその選ばれしものに選ばれてしまったバージョンにしてみましたよーという。

そして視点者は単に愛に飢えているだけで。
だから詩中にも愛を奉げろとか言ってみたりね。
愛が欲しいだけの自分を神と奉ればその末路がどうなるか天は解っているだろうにそれでも私を選ぶとはなんと愚かな…。
同時に愛しみも込み上げてくるのはなぜだろうか。
完璧を望む天ですら過ちを侵すのだという事実がこんなにも私の心を温かくする…。
それでも人は天に常に無い物強請りをするのだな。
…憐れな。
そんな感じです。


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